本資料は、告示前に設置された救助袋や、長期間使用されている救助袋について、経年劣化や取替検討時に確認しておきたい項目を整理した資料です。
救助袋は、通常時は格納箱やハッチ内に収納されていますが、設置環境、保管状態、点検状況、使用年数により、袋本体や金具類、収納部に劣化が生じる場合があります。
取替・更新の判断は、外観だけでなく、認定証票、型式、設置状況、点検結果、現場条件を確認したうえで行う必要があります。
1. 告示前救助袋について
告示前に設置された救助袋は、現在の基準や確認方法と異なる条件で設置されている場合があります。
そのため、古い救助袋を確認する際は、単に製品名や外観だけで判断せず、以下の情報を確認してください。
- 設置時期
- 設置階数
- 製品の型式
- 認定証票の有無
- 袋本体の状態
- 入口金具・取付金具の状態
- 格納箱・ハッチの状態
- 過去の点検記録
- 所轄消防署や消防設備業者からの指摘事項
告示前救助袋であっても、現場ごとに状況は異なります。継続使用、補修、取替の判断は、点検結果や消防設備業者の確認を踏まえて行ってください。
2. 経年劣化で確認したい主な箇所
長期間設置されている救助袋では、以下のような箇所を確認する必要があります。
袋本体
- 生地の破れ
- ほつれ
- 変色
- 硬化
- 汚れ
- カビ
- 摩耗
- 折り目部分の傷み
- 縫製部分の劣化
袋本体は、避難時に人が通過する重要な部分です。外観上の異常がある場合は、自己判断で使用可否を決めず、専門業者へ確認してください。
金具類
- 入口金具の変形
- 取付金具の腐食
- ボルト・ナットの緩み
- 連結部の摩耗
- 固定部のガタつき
- 下部固定部の劣化
- 可動部の動作不良
金具類は、救助袋を建物へ固定し、展開時の荷重を受ける部分です。腐食や変形がある場合は、取替や補修の検討が必要になる場合があります。
格納箱・ハッチ
- 格納箱の腐食
- 扉の開閉不良
- 鍵や留め具の不具合
- 雨水の侵入
- 内部の湿気
- 収納状態の乱れ
- ハッチ開閉部の不具合
屋外や湿気の多い場所では、格納箱やハッチ内に水分が入り、袋本体や金具類の劣化につながる場合があります。
3. 収納状態の確認
救助袋は、正しい状態で収納されていることが重要です。
以下のような状態が見られる場合は、点検・再収納・取替確認が必要になる場合があります。
- 袋本体が乱れて収納されている
- 展開方向が分かりにくい
- 袋本体が格納箱内で圧迫されている
- 湿気や汚れがある
- 付属部品が不足している
- 表示板や説明表示が見えにくい
- 開閉部が固着している
収納状態に異常がある場合、非常時に正しく展開できない可能性があります。
4. 認定証票・型式情報の確認
取替・更新を検討する際は、認定証票や型式情報を確認してください。
確認したい情報:
- 認定番号
- 型式記号
- 製造者名
- 製造年月
- 設置場所
- 設置階
- 製品種別
- 袋長
- 既存設備の構成
認定証票が確認できない場合や、文字が読めない場合は、現場写真を撮影し、取扱販売店または消防設備業者へご相談ください。
5. 取替を検討すべき主なケース
以下のような場合は、取替・更新の検討が必要になる場合があります。
- 袋本体に破れ、ほつれ、硬化、著しい汚れがある
- 金具類に腐食、変形、緩みがある
- 格納箱やハッチの開閉に支障がある
- 認定証票や型式情報が確認できない
- 点検時に指摘を受けている
- 長期間使用されており、状態確認が必要
- 建物改修により設置条件が変わった
- 避難空地や周辺環境が変わった
- 既存製品と同等仕様での更新可否を確認したい
取替の要否は、製品の年数だけで一律に判断するものではありません。実際の状態、設置環境、点検結果、所轄消防署や消防設備業者の確認を踏まえて判断してください。
6. 相談時に準備いただきたい情報
取替・更新を相談する際は、以下の情報をご準備ください。
- 建物名
- 建物用途
- 設置階数
- 設置場所
- 救助袋の種類
- 認定証票の写真
- 型式記号
- 袋本体の写真
- 金具類の写真
- 格納箱・ハッチの写真
- 降下先または避難空地の写真
- 点検結果や指摘事項
- 取替を検討している理由
写真は、全体写真だけでなく、認定証票、金具、収納部、袋本体の状態が分かるものを複数ご用意ください。
7. ご注意
本資料は、告示前救助袋や経年劣化が見られる救助袋について、確認すべき項目を整理した資料です。
本資料のみで、使用可否、補修可否、取替要否を判断するものではありません。
正式な判断は、取扱販売店、消防設備業者、点検結果、所轄消防署の確認を踏まえて行ってください。